写真:小川真輝
「 地球が自転しているという事実を、私たちは感じることができません それを紙に描くまでは... 」
1994 年にベルギーのブリュッセルに生まれたヴァン・ド・ヴェルド 道子は、音楽家の両親の元に生まれ、ベルギーと日本という2 つの文化を融合して育ちました。演奏旅行で飛び回る両親と一緒に世界中を旅して、特に夢中になったのはコンサートの舞台照明と国によって異なる光や色の様子だったと言います。
確実に存在するにも関わらず触れることのできない「光」と、後戻りすることのない「時間」を捉え記憶する手段として、油絵・サイトスペシフィックアート・版画・動画・本・磁器など様々な技法を用い追求しています。注目のプロジェクトとしては現在、ユネスコ世界遺産にもなっているベルギー、トゥルネにあるノートルダム大聖堂の「夏至の日の影」を広場に正確にプロットする記念碑的な作品が進行中であり、完成が待たれているところです。
地球は自転し、光と影は常に動き続けていること。光と人との間にいつも存在する詩的な問いかけが、作品にうつし込まれています。
作家略歴
1994 ベルギーブリュッセル生まれ
2001 7 歳で油絵を始める
2012-2017 国立ラ・カンブル視覚芸術学校ビジュアルコミュニケーション修士課程
2015-16 セントマーチンズ( ロンドン) 交換留学
2021-2022 ナンシー国立高等美術学校 ( フランス) と上海視覚芸術学院 ( 中国) との共同プログラムに参加
2021- 現在ユネスコ世界遺産にもなっているトゥルネのノートルダム大聖堂(ベルギー)の「夏至の日の影」を広場に正確にうつす記念碑的なプロジェクトが進行中。ブリュッセルのイクセル美術館の公募に対し、「美術館入り口付近にある木の夏至の日の影を美術館の壁に描く」という作品提案で、応募者144 人のうち最終選考者10 人に残った。
主な展覧会
2025 個展「Underneath the trees, the sky」Michèle Schoonjans Gallery、ベルギー、ブリュッセル
2025 個展「Revisited landscapes」鉄道博物館、ベルギー、ブリュッセル
2024 個展 Quai4 gallery ベルギー、リエージュ
2024 個展「木漏れ日」一番星画廊、日本、東京
2023 グループ展 Art on Paper アートオンペーパー、ベルギー、ブリュッセル
2023 グループ展 Luxembourg Art Week リュクセンブルグ、アートウィーク、ルセンブルグ
2023 個展「Timing」Michèle Schoonjans Gallery、ベルギー、ブリュッセル
2022 グループ展 Strahlkraft, Diözesanmuseum Rottenburg( シトラールクラフト/ 輝き)、ディオゼサン美術館 ドイツ、ロッテンブルグ
2022 グループ展 Fondation Boghossian, Villa Empain ボゴシアン財産、アートレジデンス、ベルギー、ブリュッセル
2022 個展「Ombre lumineuse 影明」 Quai4 galerie、ベルギー、リエージュ
2021 グループ展 « Bloomachen »、ルクセンブルグカジノ現代美術館、ルクセンブルグ
2019 個展「90 days of light」Japanese garden of Europe、ベルギー、ハッセルト
2018 グループ展 « Cloître(修道院) »、修道院アートレジデンス、ベルギー、ブリュッセル
2016 グループ展 « Remember nature ( 自然回帰)»、セントマーチンズ交換留学、キュレーター : グスタフ・メツガー、ロンドン、イギリス
https://michikovandevelde.com
河北町/山形 写真 小川真輝